時下益々のご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃より地域の皆様には天降神社に対しましては、篤い敬神の念お寄せ頂き、哀心より御礼申し上げます。
さて、神亀元年(西暦七二四年)創立いたしまして、令和六年に千三百年を迎えます。薦野・米多比の氏神として護持され、また地域の心の拠り所として親しまれて様々な行事を行って参りました。先人たちが守り続けた地域の宝を、私たちが、未来へ繋ぐ節目として、五〇年に一度の大祭の齋行を予定いたしております。
現在の社殿は、嘉永三年(西暦千三百五年)に米多比の飛池下付近より、現在の地に御浄財により建てられたもので、その後も幾度となく補修を繰り返し、また諸施設の改修整備を進め、大切に守られてまいりました。しかしながら、近年社殿などの傷みや白蟻被害が激しく、祭事等に支障を来すようになっております。
つきましては、創立千三百年を機に大規模修繕を行いたく存じます。天降神社の氏子により準備いたしました資金では財源面において大変困難な現状につき、区民皆様の御篤心をいただいて出来うる限りの天降神社社殿等の大規模修繕を行いたく存じます。趣旨にご理解とご賛同を頂き、格別のご協賛を賜りたく、ひとえにお願い申し上げます。
大規模修繕事業とは
修繕作業の流れ
現地再調査(2023年8月上旬)
神社の建物や建造物に対して行われる修繕・改修のために、実際の現地で行われる調査のことです。
主に、神社の建物や施設にどのような損傷が生じているかを詳細に調査します。
解体工事(2023年8月下旬)
修繕や改修の一環として、古くなったり損傷がひどくなった部分を取り除く必要がある場合に行われる工事の事です。
解体された部材や素材は、再利用や修復に備えて適切に分別・保存されます。
また、解体工事は危険を伴うため、工事現場等には立ち入り禁止とさせて頂きます。(詳しくはこちら)
足場設置(2023年9月)
神社の建物や構造物を修理や改修する際に、安全かつ効率的に作業を行うために、一時的な足場を建てることです。
足場があることで、作業員は自由に動けるため、修繕や改修作業が迅速かつ効果的に進められます。
拝殿・幣殿 加工・彫刻(2023年10月~11月)
神社の建築物や仏像などの修繕作業において、木材や石材、彫刻などを加工したり刻む作業のことです。
伝統的な彫刻技術を用いて、装飾や模様、神話や宗教的なシンボルを表現します。
拝殿・幣殿 現場施工(2023年10月~11月)
建物や構造物の強度を向上させるために、補強や補修が行われる作業のことです。
加工・彫刻された部材を組み立てたり、塗装、装飾、彫刻の仕上げ、または特殊な細工が行われます。
神殿浜緑加工・設置(2024年2月~3月)
浜緑を加工し、組み立てて設置する作業のことです。
浜緑とは、階段の最上段の部分で回廊とも呼ばれます。
竣工式(2024年4月予定)
神社の建物や施設の修繕・改修が完了し、正式に終わったことを祝う式典のことです。
竣工式は、修繕に関わった人々と地域の共同体が一堂に会し、神社の維持と文化的な継承を祝福する特別な機会となります。